2026-08 成山亜衣 jam
この度、LURF GALLERY 2Fでは、成山亜衣による個展「jam」を開催いたします。
成山は抽象とも具象ともつかないイメージの作品を発表してきました。それは成山の記憶に入ったフレッシュな感覚を、できるだけそのままの形で絵画として表現したものだからです。見る人は、このあやふやな形を、頭の中で自分が解釈できる映像として整合作業をしながら鑑賞体験をします。つまり鑑賞者は成山の制作作業の引継ぎを、見る側の立場として協働することになります。
成山の画面には、複数のイメージが重なり合い、ひとつの意味に回収されない状態が生まれています。形や色は互いにせめぎ合い、視線の動きに応じて、その表情を絶えず変化させます。
展覧会タイトルの「jam」には、さまざまな像や感覚が濃密に詰め込まれた、制作時の思考の状態が重ねられています。成山亜衣の新作を、ぜひ会場にてご覧ください。
EXHIBITION OVERVIEW
成山亜衣 個展「jam」
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会 期
2026年8月21日(金) 〜 9月13日(日)
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会 場
LURF GALLERY 2F
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時 間
11:00 – 19:00
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住 所
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町28-13 Roob1
Statement
非物質的で焦点が定まる事のない記憶の「像」を、如何にして、物質感の強い絵具を使って、容易に焦点が定まる平面に表現できるか、はたまた「例える事」ができるか、をテーマとして制作している。
自身の作品は、像が画面に存在する以上、勿論、Non-Figurativeではない。しかし、像の構築構成によって成り立たせるFigurativeでもない。あえて述べるなら、画面に描かれているもの自体はFigurativeで、行為として要素を抽出するという意味でAbstractの作品であるといえる。
平面に留めようとするのは、明確な像ではなく、焦点を合わせようと視線を回転し続け、掴めそうで掴めないもどかしい感覚そのものである。その感覚が、自身の「疑って見つめる」という思考の軸と共鳴するのである。掴めそうで掴めないもどかしい感覚を呼び起こし、「疑って見つめる」という思考の軸が、大きく揺れながら刺さっていたのは「整わない画面」であった。そして、その「整わない画面」で扱いたいモチーフは、非物質的で輪郭の定まらない記憶の像であった。だが、平面に受動的な印象を留めるのではなく、能動的な感覚を留めようとする中で、一筆一筆構築して成り立たせていく平面制作の特徴は、非常に厄介である。なぜなら、描けば描くほど説明的な部分が増え、益々焦点が定まってしまうからだ。
そこで、あえてSNSやその他の様々な視覚メディア上にある、誰もが日常的に閲覧体験する事ができるスナップショットを利用し、自身の感覚に強く残る私的な記憶に、溺れないようにした。そして、それら大量に見た後に、意識の奥底に残存する記憶の状態を描いている。
本展は、ジューシーなままギュウギュウに閉鎖された頭に詰め込まれた像を元に、制作した作品群である。制作時の頭の中は、果肉多めのjamの瓶のようだった。
成山亜衣
ARTISTS
Ai NARIYAMA
成山 亜衣
非物質的で焦点が定まる事のない記憶の「像」を、如何にして、物質感の強い絵具を使って、容易に焦点が定まる平面に表現できるか、はたまた「例える事」ができるか、をテーマとして制作している。
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